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昨今の政治に想う

2008.11.11 | 過去のブログしんじ

米国発の金融危機のあおりを受けて景気が後退し、ますます不透明な社会状況になりました。今こそ、政治がしっかりしなければなりません。

福田政権崩壊から麻生政権誕生へ。自民党が本気で生まれ変わろうとしたのか、総選挙を意識しただけだったのか、国民は今の政治を見極めています。小手先の人気取りを敏感に見抜くでしょう。

特定のイデオロギーに支配されず、我が国の歩み(歴史と伝統)を大切にし、「政治は国民のもの」という理念を掲げて結党した自民党。この国をどうするのか、分かりやすく夢と希望を語り、そのために今何が必要か、言いにくいこともしっかりと言う、そんな堂々として責任ある姿に戻らなければなりません。

民主党はどうか。「国民の生活が第一」と言いながら、「政局のための反対が第一」です。ガソリンの暫定税率の廃止を主張しながら、各地の道路の開通式に参加する。地方財源に空いた穴をどうするのか、説明はありません。

後期高齢者医療制度の廃止を訴えながら、対案を示しません。確かに不備はあり改善は必要ですが、そもそも高齢化で旧来の老人医療保険制度が続かないために、過去に与野党が合意して新しい老人医療制度を創設しました。その内容は、「姥捨て山」などとののしるようなものでなく、高齢者の負担を抑えつつ現役世代の負担を明らかにしたものです。しかし、政局優先で廃止を主張。国を思う気持ちが同じなら、もっと建設的な政治をお願いしたいと思います。

マスコミもひどいと思います。その時々の視聴率稼ぎのために、芸能界の事情を伝えるように政治を報道することは、国民への背信行為です。今後10年、20年は何が大切で、そのために今政治は何をすべきか、物事の本質をしっかりと報道してほしいと思います。もちろん、視聴者も踊らされてはなりません。

元来、世情を嘆き、怒り、理想に燃えて行動するのは若者でした。しかし、私を含めて今の若者は何とも頼りなく、自分のことばかり考えている人があまりにも多いと思います。私が先の選挙で頂いた票の多くは、期待です。今すぐ何かができるという訳でもありませんが、そのことを再確認し、日々気を引き締めて活動しようと思う今日この頃です。

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