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地球環境問題解決のヒント

2010.10.31 | 過去のブログしんじ

誰もが地球環境問題の解決は喫緊の課題だと思っていますが、環境問題の全容とその本質を示したうえで、こうすれば良いと解決策を明確にしている人は、殆どいないのではないでしょうか。しかし、私の限られた情報においてですが、それを明確にしている方が一人おられるのです。東北大学大学院教授の石田秀輝先生です。

昨年、ネオジャパネスクinハンガリーでご一緒させて頂いたご縁で、私が世話役をしている自民党京都府連青年局の公開勉強会「青年政治大学校」の9月の講座にお招きをし、お話を伺いました。まさに目から鱗とはこのことだと感動しました。

環境問題とは、地球温暖化による「気候変動」のみならず、「資源」「エネルギー」「水」「食料」「人口」「生物多様性」に分類されるということ。それらの根本原因は、すべて人間の活動の肥大化であるということ。その人間の活動を支えるテクノロジーはイギリスの産業革命から今まで一貫してほぼ化石燃料を動力源としており、その構造を変えない限り、環境問題の解決はあり得ないということ。そのためには、その動力源を、化石燃料ではなく、地球上でもっとも少ないエネルギーで見事に循環している自然そのものに見出すことが大事だということ、などなど。石田先生は、既にそうしたテクノロジーの集積を始めておられ、それをネイチャーテクノロジーと名付けておられます。

今、上野の国立科学博物館で「エコで粋?!自然に学ぶネイチャー・テクノロジーとライフスタイル展」が開催され、その成果が展示されています。私も10月27日に早速行ってきました!まだ「芽生え」の段階ではありますが、将来に期待が持てる内容でした。この様子は、COP10の関連報道として、10月28日のNHKのニュースでも紹介されたので、ご覧になられた方もいるかもしれませんね。

上記の講演の中で、石田先生は、「江戸時代の日本は、産業革命を経験していたにもかかわらず、日本人特有の自然と共生・調和できる世界観(八百万の神々、山川草木悉皆成仏)によって大量生産・大量消費社会を創らなかった。日本人の身体感覚には、そうした世界観が刻まれている。環境問題の解決の主導的な役割を果たせるのは、日本人である。」と仰いました。同感、大賛成です。

皆さんも、ネイチャーテクノロジーにご注目頂き、応援してください!

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