NEWS

参議院選挙に思うこと

2010.07.31 | 過去のブログしんじ

またまたブログはご無沙汰をしてしまいました(汗)が、この度の選挙では、父の二ノ湯さとしが京都選挙区で2度目の当選を果たすことができました。皆様のお陰でございます。この場をお借りして心より御礼を申し上げます。

全国的にも自民党が51議席、民主党が44議席で、自民党が改選比較第一党を勝ち取ることができましたが、私は自民党は勝ったと思わないことが肝心だと思います。

自民党は、一体何を大義に戦ったのか、まったく明瞭ではありません。確かに、民主党の政策よりはマシだとは思いますが、国民に希望や安心を与えるような明確なメッセージ=国家像は示しえていなかったと思います。時代の大転換期に、大変難しい課題ですが、それを成し遂げないと真の責任政党とは言えないでしょう。ですから、今回は責任政党として自民党が一番と判断され訳では決してないと心することです。

それと、菅総理の不用意な発言=敵失が無ければ勝利が危うかったというのは、自民党に戦略が無かったということの裏返しです。それでは本来は戦いにならないはずです。戦略の無さで、私が特に執行部に申し上げたいことは、比例の戦い方です。何故、良くてせいぜい15議席という枠に35人も公認したのか?それも、候補者が揃わないという懸念があった時期に、私が支援した前大阪市議の大西ひろゆき氏のような優秀な地方議員を全国から募ったのに、その後元衆議院議員などを何故多数公認したのか?結果、将来のある地方議員出身候補5人は全員落選となりました。

我々からすれば、党本部の無策によって、我々地方議員の、あるいは青年局の同士が奈落の底に叩き落とされたことには、我慢がなりません。将来、我が党そしてわが国を支えていく人材を勝つ見込みが薄いのに戦場に送りこんだ執行部の無責任は、私はしっかりと批判されて然るべきだと思います。身内を粗末にする組織に明日はありませんから。

国会のねじれにより、日本の政治はさらに混とんとしてきました。大転換期には、時代の変化になかなか人間が追いついていけないでしょうから、ある程度致しかないとは思います。ただ、我々政治の世界に身を置く者は、そのことを認識したうえで、パラダイムシフトを起こすくらいの根本的な議論をそれぞれの持ち場で厳しく行っていかなければならない、この覚悟だけは片時も忘れてはならないと思うのです。

pagetop