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充実したお盆を過ごしています

2010.08.15 | 過去のブログしんじ

今年も、お盆に帰省された方々が自宅に戻られる渋滞が物凄いですね。まずもって旅の安全をお祈り申し上げます。

日本全体に拝金主義的な色調がますます強くなっている昨今、祝日さえもが経済効果を優先するあまり連休を作るために日を変えられるなど、暦の意味合いが急速に薄れています(自民党政権の猛省すべき点でしょう)。しかし、日本のお盆は、土着の先祖供養の風習と仏教の盂蘭盆会が習合したものですから、ご先祖に想いを馳せ感謝を捧げるために帰省するという姿を見ると、私などはほっとします。(単に仕事の無い連休に遊びに行っている人の方が多いのかもしれませんが・・・)

さて、私も8月11日に、家内と息子と3人で父方・母方のお墓参りをしました。1歳半になった息子はじっとしていないので大変でしたが、2人のおじいちゃんらご先祖様に元気に成長している姿を見せることができて良かったかなと思っています。

ご先祖様のみならず、お世話になった先人の供養をするために、昨日14日に供養護摩を執り行いました。これは、毎月、私の古神道・修験道の行の師匠である表先生(第9回のラヂオしんじに登場された私の恩師です。)の自宅の庭で行っている神道式護摩(様々な祈願をし、その思いを焚き上げる炎とともに天へ送る)に、8月は供養の意味合いも取り入れたものです。いつもの祈願を書いた護摩木に加えて、ともに修行している同士の親戚・縁者の供養の護摩木も焚き上げるので、約1時間半くらい炎に向き合いました。とんでもなく汗が出て、2キロくらいは痩せました!

この8月は、地元の西院学区の戦没者慰霊祭から始まりました。「日本にとって8月とは、お盆と先の戦争とが重なって、供養の月となっているな」、今年になり、そう強く思います。父親となり1年半が過ぎて、私を中心に両親やご先祖、あるいは私からつづいていくであろう子孫のことを思い、人の世の縦軸に対してより強い実感を覚えるようになったこと、また、政治家として3年半を過ごし世を築いていくにあたって歴史の重みを痛切に感じるようになったこと。これらのことが、ご先祖やこの地に生きた先人に対して、心を尽くして供養すべきという意識に繋がっていると思います。

社会で孤立化が問題化しています。行方不明の100歳以上のお年寄りの問題、若い親による幼児虐待の問題。8月の供養とは、自ら、家族・親族(ご先祖や子孫)、そして、この地に生きた多くの人々と繋がる日ですから、今の日本には、本当に大切な営みだと思います。この営みを通じて、私は命の繋がりをより強く感じ、自他の命の尊さを一層痛感しています。

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