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TPPについて

2011.03.04 | 過去のブログしんじ

2月26日、自民党京都府連青年局が主催している「青年政治大学校」において、TVで有名な西田昌司参議院議員と、京都大学の佐伯啓思先生のお二人からTPPについてご講義を頂きました。

西田先生のお話の概要は、「日本はもともと内需中心だから、中国・韓国の参加しないTPPでアジアの成長を取り込んでいくというのは完全な間違いであり、今の日本の不況の正体はデフレで、公共投資=官需を増やしGDPを増やすべきだ」とのお話を頂きました。なるほど、というお話でしたが、私の「GDPを延ばすことは、環境負荷を増幅させる。環境負荷を増やさずGDPを上げる秘策はあるのか」との質問には、真正面からのお答えはありませんでした。確かに、これは難しいことです。私もよくわかっておりません。

佐伯先生は、[TPPという閉ざされた範囲中での「グローバリズム(という名の資本も人も技術も移転する自由貿易)」においては、強権を用いる国家が有利である。日本には不利にしかならない]などのことを挙げられどちらかと言えば反対の立場を示されました。それから、TPP推進に潜む精神こそが問題に話題を移され、「開国」という言葉に注目されたうえで、[明治の開国では「和魂洋才」という考えがあり、大戦の敗戦による「開国」でもわが国の独立を守ろうという気概はあった。今回は、戦後の占領政策の完成によって祖国を守るという意識がなくなり、単にアメリカの言いなりになっているということがどうしようもない]と話されました。

今年度は、作家の関岡英之先生にも政治大学でお話頂きましたが、先生が著書『拒否できない日本』で明らかにされた米国による日本への「年次改革要望書」の存在が思い出され、何とも暗い気持ちになりましたが、「苦境においてこそ政治家の価値がある」と気を取り直しました。

これからも、日本国の弥栄のために頑張りたいと思います。

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