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消防団の激励訪問

2008.12.26 | 過去のブログしんじ

年末になると、「火の用心」の声を耳にしませんか?消防団員の方々が、連日夜回りをされておられるのです。京都市内では12月20日以降大晦日まで、各地域の消防分団の詰所に団員が集まり、代わる代わる警戒に回られています。そして、私たち地方議員はその詰所に激励のためにお伺いし、地域の色々な事情などをお伺いするのが慣例となっています。

右京区は、古くからの市街地と旧京北町や水尾・宕陰という山間地域に大きく分けられますが、地域における消防団の位置づけや役割も大きく異なります。例えば、山間地域では、少し事情が変わってきたとはいえ、消防団に入ることが通過儀礼的な意味すら持ち、その役割も山火事などの初期消火をするといったものです。一方、市街地では、消火活動ではなく、火災の際に周辺の交通規制など消防署員による活動が円滑にいくような条件整備に努めるのが任務となります。いずれにせよ、地域防災・防火活動の中核であり、地域に不可欠な存在です。

しかし、どの地域においても、団員を確保するのが困難となっています。山間地域では、そもそも若者自体が激減しているし、都市部では地域活動に参加する人自体が減少しています。また、団員はいざという時に対応できる地元で働く方がベストなのですが、サラリーマン社会となった今そういう団員を確保するのがなかなか難しいのが現状です。

そうした状況にありながらも、消防団の方々は地域の安全のために職務に励まれています。12月の24日・25日のクリスマス(イヴ)の両日、私も各所を回りましたが、小さなお子様をお持ちだろう団員さんらが、晩の8時以降に職務に励まれていました。去る12月の代表質問で、「地域の安心・安全に多くの役割を担う地域社会、その組織の実態をもっと広くPRすべき」と訴えました。昨今言われる「地域力の衰退」の一因に、特に都市部において、地域のために献身的に活躍されておられる方々があまり認知されていないということがあると考えています。殺伐とした今こそ、そうした方々にもっと光を当て、地域住民が感謝の気持ちを持つと同時に、地域で助け合う良き慣習を取り戻さなければならない、と思います。

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