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東日本大震災

2011.03.22 | 過去のブログしんじ

東日本大震災が発生して、10日以上が経ちました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、今なお厳しい避難生活を続けておられる方々にお見舞いを申し上げます。

私も、13日に自民党京都府連の青年部・青年局の仲間と、四条河原町の高島屋前にて義援金の募金活動を行いましたが、本当に多くの方々から温かいご協力を頂きました。その後も、「うちの工場で製造しているパンの缶詰を被災地に送りたい」とか、「私の所有するワンルームマンションを被災者の住宅として使ってほしい」とか「募金活動したいが集まったお金はどこに持っていけばいいか」などというお声を頂いております。「他人に無関心」と批判される現代の日本人の、しかし心の奥底のぬくもりを垣間見た気がしました。

また、15日には、毎月師匠達と執り行っている神式の護摩に、東日本大震災の犠牲者の慰霊・供養のための儀を追加して、祈りを捧げました。

このたびは、大自然の大きな力とそれに伴う原発事故を見るに、人間は大自然にどのように寄り添うべきか(東洋的)、あるいは人間は自然をどこまで「支配」できるか(西洋的)という「大自然と人間の関係」という大きな問題を改めて考えさせられました。

それは、人間のあり方・生き方、それを支える経済・産業の在り方という問題にも及んできます。持続可能性というキーワードにも関連します。

震災直後、お祝いごとや華美な行催事を自粛する動きが出るのは心情的には非常に自然なことですが、我々政治家はそれにとどまらずに、甚大なる犠牲を無にしないためには、今回の震災が我々に投げかけている大きな問題をしっかりと受け止め、今後の日本社会の在り方を考えなければなりません。

私としては、日本人特有の大自然との調和・共生、それによる持続可能な社会・経済の構築に進んでいくことが、長い目で見た時に、今回の犠牲者に対する最大の慰霊・鎮魂になるのではないかと、考えています。

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