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安倍元総理のご講演

2010.12.26 | 過去のブログしんじ

安部晋三元総理

去る19日(日)、神道政治連盟の記念式典に安倍信三元総理がお越しになり、ご講演を頂きました。会場には1000人ほどが駆けつけ、食事も何も無い式典にこれだけ人を寄せる力は、さすがなだなと思いました。

話はうまいし、国政の第一線で活躍した(している)人は、ブレーンも違うし、経験も違うし、持っている情報の質が我々凡人とはかなり異なるものだということを痛感しました。

民主党政権の失政(特に外交について)の本質を突く話、これもさすがなだと思いました。今後の日本の政治が特に気をつけなければならない点として、財政再建を成し遂げつつ社会保障をいかに維持してくかという課題と中国との関係の2点を挙げられ、説得力をもってお話しをされましたが、それにもまして会場の皆さんの心を打ったのは、戦後直後における昭和天皇の御製や靴磨きの少年の話などを取り上げて、日本人が大切にしなければならないものを示された件では無かったかと思います。

残念だったのは、「21世紀のビジョン」というテーマでのご講演でありましたが、それに関しては、先述の財政と対中関係くらいのことで、この激動期において根底から見直しが必要な「環境・産業・幸せの価値観(GDP/GNHなど)・地域社会など人々の絆」に関しての言及が極めて少なかったことです。所謂「保守派」の論陣には、この点が得てして不足しておりますが、私は、こうした観点は、今後政治の場で論陣を張るには不可欠なテーマだと考えます。

「では、お前は具体的なビジョンや政策として、どう説明するのか」と問われれば、まだまだしっかりとは応じられません。大変大きな難しい課題です。しかし、繰り返しますが、こうした観点・課題は、今後を考える上で、正面に据えなければならない喫緊の課題だと考え、逃げずに真っ正面から取り組んでいくつもりです。

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