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京都府議会で自民党が正副議長を占めた意味

2011.06.06 | 過去のブログしんじ

先日の5月27日(正確には、28日の未明)に、京都府議会の5月臨時議会が終了しました。

正副議長など役職者の選出が議論の中心であった今回の議会ですが、先日も書いたとおり、やはり人事の調整は開会日前日までに終え、開会と同時に役職者が選出され、議案が粛々と審議される議会であるべきだったと思います。しかし、従前の慣例通りの日程であったなら、その中で最大の意義を見出さなければならないと考え、会派(党)内では、憎まれるくらいに意見を述べました(笑)

特に、「前期に自民党が副議長ポストを取ること」。これは、第1会派から議長、第2会派から副議長をという「与党」の慣例を打ち破るためにどうしても譲れない一線でした。

ポストが重要なのではなく、非共産党勢力が、知事の与党として慣れ合いを続けることを打破するのが一番大切なことでした。政権交代後、「自民党とは何であるのか?」を自問する中で、国政では理念の違いで対立する政党同士が、地方では知事を支える「与党」という立場を最重要視するばかりに、本音の議論ができていないということを1期目で痛感していました。

そもそも、地方は知事と議会の二元代表制なので、与党は存在しないことに加え、「与党」という枠組みを守るために、自分たちの政治的な立場から喧々諤々の議論ができないことは、「政党政治の死」を意味します。また、そうした遠慮によって議論が貧弱になることは、我々に負託してくれた府民への背信とすら言える訳です。

今後は、与党・野党という立場を超えて、真に府民の立場で議論する議会になるように、努力を続けます。

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