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ユビキタスガイド実証実験 in 宇治

2008.11.16 | 過去のブログしんじ

11月14日、音声や動画で観光案内してくれる情報端末を使って、源氏物語千年紀で盛り上がりを見せる宇治市の観光スポットを歩いて回る実証実験に参加しました。京都府が進めている事業です。

情報端末は、「健常者」「車イス」「聴覚障害者」の別によって、歩く道を変えたり(段差のあるなし、など)、経路のポイントを知らせるためのバイブレーションを加えたりすることができるという点で、「いつでも、どこでも、誰でも」の「ユビキタス」観光ガイドと称されています。私は、健常者用と聴覚障害者用の二つを試してみました。

率直に「ユビキタス」と言うにはもう少し改良の余地があると思いました。「バイブは少し弱く気づかないこともある」とか、「明るい屋外では画像が見えにくいし、そもそも歩いている時は周囲の景色を見ている。画像を見ていて歩くのは危ない」などなど。そもそも「知人・友人との旅先で、それぞれが端末の音声に耳を傾けることがあり得るのか?」とも思ってしまいましたが、・・・、でも、個人の深く学びながらの旅などにはいいかもしれません。

こうしたローカルな観光振興策で思うことは、やはり地域住民が地域の文化・歴史を学びなおしたり掘り起こしたりすることで、地域への理解や愛着を強くする、そしていわゆる「地域力」を高める、そういうことが大事ではないかなということです。

ともあれ、当日はまだまだ色づいていない木々もありましたが、紅葉も綺麗になってきており、天気も良く爽快でした。紅葉の見ごろは1週間後くらいからでしょうか、その頃にでも宇治川の流れを眺めて平安の昔に想いを馳せてみるのはいかがですか?

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