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まさに「大自然に抱かれている」という感覚

2010.10.04 | 過去のブログしんじ

以前、ラヂオで「御嶽山に登拝した時の写真をアップします」と言いながら、そのままになっていました(汗)

8月16日、京都ではお先祖様をお送りする五山の送り火が赤々と燃え上っていましたが、その頃、私は長野県の木曽御嶽山に車で向かっていました。翌午前1時半から登拝することになっていたのです。(注:修験道では、山は神々が住まわれる処ですので、登ることを登拝と言います)

当日は、見事な快晴でした。空は、文字通り満点の星空で、流れ星も2,3回見えました。標高が高く周りには植物は一切自生していないので、視界を遮るものはありません。岩肌に寝そべって、真っ暗闇で空を見上げると、空は円く、そこに散りばめられた無数の星々が瞬いています。その一つに過ぎない地球に、これほどの生命が溢れているという奇跡。そして、今、ここにいる自分、それは奇跡を超えた必然です。

日ごろの都市生活のベールが完全に剥がされ、世界の基層とも言うべき素のままの状況に置かれると、まさに「大自然に抱かれている」という感覚に囚われます。「それぞれが自らの生の神秘を思い、それ故にその命をより輝かせようと努める」。行者の先達は、こうした悟りの道を残してくれています。

無事に、ご来光が登る前に山頂に到着しました。そして、ご来光に手を合わせて、感謝。残念ながら星空の写真は撮れませんでしたが、ご来光の写真は皆さんにご覧頂きたいと思います。御嶽山ご来光

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