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学生時代に、政治に関心を持ち色々な政策分野の勉強をしました。多くの課題と向き合ううちに、「多くの問題には、共通の根本的な原因があるのではないか?」と思うようになりました。

当時の我が国は、バブル経済が崩壊した後の不況から脱することができずに、不満や不安が渦巻き、閉塞感が漂っていた気がします。そしてその中にあっても、政治が「幸せな未来図」を描けずにいました。外交においても、中国脅威論や北朝鮮によるミサイル発射の問題を受け、外交・安全保障に世間の関心が高まりましたが、内政と同様に戦略が無いままでした。

考えてみれば、ある人が「今後どう生きていこうか」と考えた時、まず自分を見つめ直します。そして、「音楽が好きだから、歌手になりたい」とか「料理が好きだから飲食店を営みたい」という具合に、自分の個性に相応しい将来を考えるのだと思います。国も街も同じだと思います。例えば、日本はアメリカにはなれないし、京都は東京にはなれません。こう考えてみると、将来の姿を描けない我々日本人は、自らを見失った「記憶喪失状態」だと言えると思います。

その原因が敗戦にあるのは間違いないと思います。明治時代からの近代化にもあると思います。いずれにも、「日本は悪い」「日本は劣っている」という自虐的な考えがあります。そしてその考えが、自らを見つめる姿勢から遠ざけているのだと思います。しかし、本当に日本はそれだけの国なのでしょうか。我が国は、世界で希な長い繁栄を誇った国です。それは、文化的に優れていたからでしょう。「自然と共生」し、「和」を重んじ、家族や地域の「支え合い」の中で、「高い精神性と礼儀正しさ」を持ちながら幸せに暮らしてきた、長い歴史はそう総括することもできないでしょうか?幕末・明治に我が国を訪れた欧米人は、異口同音に日本と日本人の有り様を賞賛しました。今でも、経済・文化など多くの面で、世界的に高く評価されています。

混迷を極めた今こそ、原点に回帰すべきです。我が国に自信を取り戻すためにも、悠久の歴史と先人の知恵に学び、我々が目指すべき国家像を明らかにして社会の立て直しを早急に進めるべきだと思います。まさに、「今こそ、伝統が未来を拓く!」なのです。