5月25日にミニ懇談会を行いました

2009.05.30 Saturday|過去のブログしんじ

去る5月25日に「高校入試制度」をテーマに、ミニ懇談会を行いました。

京都市・乙訓地域では、2つに統合されたものの通学圏が分かれており、大半の生徒はその通学圏の中で学校を選択するのですが、生徒の大変を占める普通科1類という一般的なコースは、志望校を選ぶことができずに現住所によって学校が決まる総合選抜制となっています。

当日は、その制度では、「大半の生徒が行きたい学校を選べず入学後の意欲が衰える」とか、「学校間の競争がなく、先生にも緊張感がなくりがち」などの意見が出て、学校が独自の教育方針で生徒を集める努力をするような適度な競争環境を作るためにも、そして何より生徒が志望校を受験し、入学後も目標に向かって意欲的に生活を過ごせるようにすためにも、単独選抜を実施するのが良いというのが、参加者の意見でした。

話は単なる入試制度にとどまらず、そもそも高校は義務教育ではないので、何故その学校に進学するのか、まず親がしっかりと子供に問いかけることが必要だ、などのより深い部分にまで進みました。

私個人も、現在、高校の進学率が100パーセントに近づき、大学への進学何も珍しくなくなった現在、そのそもそもを問う必要を痛切に感じています。というのは、こうした状況が一般化する中で、大雑把に言えば、教育全般が、来るべき中学・高校・大学の入学試験をパスするために、一方的に与えられるスキルをただひたすらに身に着ける場に堕してしまい、その中でまじめに過ごした学生ほど、自主性や創造性に乏しく、自分独自の生きる道を切り開くたくましさに欠けているのではないかと、10人以上の学生インターンを受け入れた中で思うようになったからです。

齢を重ねてようやく自分が進むべき道が分かることはよくあることです。そして、その時にその道に進めるように、予め様々な知識や能力を習得させておくのはまさに教育の仕事であると思います。しかし、現在の教育やでは、その根本がすっぽり抜け落ちてしまいがちではないか、また、現下の社会は、人生の意義や目標を真剣に各人に問いかけるような環境であるか、懸念するところです。

「お金だけでは幸せになれない」、その教訓が痛感する現在、それぞれがしっかりと問うべき課題ではないでしょうか。